ルース持ち込みからペンダントトップをプラチナでオーダーメイドした流れと費用(価格・値段)と感想【一点オリジナル】
石が好きで裸石、ルースを買ったり見ていくうちに
この石を、こういうペンダントにしたいな~
なんてことを考えるようになりました。
【鉱物】ミネラルショーなどに行った感想と戦利品を紹介【ルース】 | kyouの今日どう〜ブログ (kyoudoublog.com)
そこで、いわゆるオーダーメイド
工房を備えているような加工店にルースを持ち込み
こういうふうに作りたいんですけど・・・
というオーダーメイドをお願いしました。
もちろん、早々できることではなく、今のところ人生初の体験です。
デザインは提案して頂くこともできるようですが
ほぼ決まっていたので、それをお知らせしました。
今はいくらでも様々なデザインの見本が溢れていますし
自分が良いなと思うデザインの画像を見てもらい、それに似せてやって頂くということも概ね可能なのだと思います。
石の形状や硬度等によって難しいこともあるかもしれませんが。
まず相場がわからないので
ある程度の相場をネットで調べつつ数店で少しお話を伺い概ねの見積もりを聞いて
ある程度情報が出ていて、話をしていてフィーリングでここならお任せして大丈夫そうと思ったお店に
(費用面でも、加工技術面でも、人間的な相性の面でも)
お願いしました。
今回お願いした石は
7ct前後で比較的に大きく、どういった感じになるのか。
ペリドットともエメラルドとも少し違った色と輝きのある
黄緑グリーンのトルマリン。
インクルージョンなどはありますがピピっときて購入したこのルースが
どうペンダントになるのか
楽しみに待ちたいと思います!
価格費用値段・加工料金について
これが一番気になるところだと思いますが
オーダーメイドだけにデザインによってケースバイケースとしかいいようがないのかもしれません。
今回は7ctと大きめの石でお願いしましたが
プラチナかK18でお願いするとして
特異なデザインでない限りは
5万以上15万以内くらいなのかな?という気がします。金やプラチナの相場にも影響されますが。
シンプルなデザインなら6~7万円でできるかもしれませんし
大きめの石なら10万以上する・・・といった感じです。
既に既成のデザイン枠がお店にあって、その枠を利用するデザインならば少し安くなるのかも(セミオーダーメイド?)
ただ10万円前後となると、普通にルース代よりかかることも多いでしょうし
早々、ポンポン作ることはできない値段ではありますね。
10万円あったら、素敵なペンダントトップも買えると思いますが
そこは自分の選んだルースで、自分のオリジナルのデザインで、という一点物を作るということですね。
それでもお店の方はペンダントトップに加工するのは、一番オーダーメイドとしては安いとおっしゃっていました。
(指輪などに加工する方が費用がかかる)
プラチナかK18かについてとプラチナとK18の加工料金の違いと理由
地金の材料をプラチナにするかK18にするか悩みどころだと思います。
私は今回、プラチナ製のペンダントトップを持っていないということで、プラチナでお願いしました。
2023.2月現在の相場だと
加工料はK18ホワイトゴールド(K18やプラチナに比べて+1~2万)>プラチナ=K18といった感じのようです。
ここで
あれ?
今は金が1g8500円程でプラチナが1g4500円程なのに、なんで料金はプラチナ=K18なの?
材料費を考えるとプラチナの方がだいぶ安くできるのでは?
と思う方もいると思います。私も少しそう思いました。
今の相場だとプラチナの方が安くできるのではと。
しかし加工料がK18=プラチナとなる
理由としては
1.プラチナ900に対してK18
プラチナの純度が90%に対して、金の純度は75%です。
金1g8500円、プラチナ1g4500円として計算すると
金は8500×0.75=6375円
プラチナは4500×0.9=4050円
2.比重がプラチナの方が重い
金もプラチナも非常に比重が重い元素ですが
同じ大きさで作るとなると、プラチナの方が比重が重い=多く必要になります。
pt900の比重が約20に対してK18の比重は15~16
20:16=10:8
まぁ、プラチナ900の方がK18より1.25倍材料を使うとしましょう。
ここまで同じ見た目のものを作るのにK18で10g、プラチナで12.5g使うとして
○K18(18金)・・・8500円×0.75×10g=6万3750円
○プラチナ900・・・4500円×0.9×12.5g=5万625円
…当初のイメージよりだいぶ値段が近くなったのではないでしょうか。
他にも
2020年現在
プラチナの有史以来の累計採掘量は約7000トン:金の累計採掘量約18~19万トン(プラチナの方が金より25倍以上希少)と言われていたり
(*2021年の世界の年間採掘量データでプラチナ約200トンに対して金は約3700トンです)
プラチナは金より融点温度も高く加工が難しかったり(プラチナの融点は1769℃、金は1064℃)
加工時に出るヘリ(加工時にロストする材料)も金より出たり(材料を多く使う)
あるいは伝統?であったり
そんな理由で、金価格の方が高いにもかかわらず、加工料金は現在の地金相場だとK18=プラチナ
という図式になっているようです。
・・・そんなに変わるものではないとして、プラチナかK18か、K18ホワイトゴールドかK18ピンクゴールドか
そのあたりはお好みで良いような気がします。
結局現在はどれも値段はそんなに変わるわけではないということですので。
石やデザインに合った色にした方が良いというのはあると思いますが。
納期
納期は、1か月半~2か月程が多いようです。
予定が詰まっているか空いているかにもよるでしょう。
今回お願いしたお店では、納期は2か月程、というお話でした。
のんびり待ちたいと思います。
費用は、完成、受け取り時払いということで
前払いよりその方が良いですね。
このあたりは、お店によるのかもしれません。
完成と感想
予定通り1か月半~2か月程で完成しました。
作り方は大きく2つ。
鍛造という地金を叩いていく方法と
鋳造というワックスの型やCADを使って作る方法があるようですが
今回は叩く鍛造の方で作って頂いたとのことでした。
感想としては
やはり完成して受け取ってつける時、テンションが上がりました!
オーダーメイドすると
値段の部分ではどうしても高くなってしまいますが
どうせ、そうそうネックレスはしませんし
それなら
自分が気に入った石で
自分が良いなと思うデザインでできるということで愛着も沸きますし
オーダーメイドで作るのは、全然ありだなと思いました。
もちろん、気軽にできるわけではないですが
やりたい!と思ったなら、1つやってみる価値はあると思います。