熊の戦闘力
人間は羆に勝てねェ
空手も柔道も習ってねェ羆にだ。(餓狼伝)
ということで
くまモンや、くまのプーさんなど可愛いイメージにすらなっている熊ですが、その恐るべき戦闘力について見ていきます。
ハッキリ言って、やる気で来られたら、世界最強の格闘家でもヒグマより小型のツキノワグマの中でも小型の50キロのツキノワグマでも厳しいのではないかと思います。然るべき経験を積んだ人間が叡智(武器)を使わなければ・・・
釣りや山菜採りに行かれる方や身近にいる方は、その恐ろしさは充分ご存知だと思いますが・・・
ツキノワグマ
体長1.2m~1.8m
オス体重50~130キロ程
メス体重40~80キロ程
寿命:野生で25年程?
最高時速60km程(人類最速のウサインボルトがMAX時で時速約45km)
しかも持久力も高い。
木登りも泳ぎも上手い。
体は分厚く、剛毛で覆われているため少々の打撃では効果なし。
鋭い牙に鋭い爪に熊パワーの腕力。
少々なら走っている車と衝突しても大丈夫な程のタフネス。
嗅覚も鋭く、犬よりも良いと言われる。
執着心やなわばり意識が強い。
正に動物版戦車。
弱点は鼻や目か?
マタギは胸元~首の白い月の輪模様をめがけて、タテ(槍)を突き刺し仕留めていたという。
(冬眠中や冬眠明けの動きが鈍っている熊を)
*基本的には草食性の強い雑食で、用心深く、人を避ける
特に危険なのが
・子連れの母熊(秋頃に多い)9月~
・バッタリ出会ってしまった場合(川や沢沿い、曲がり角など)
・食事場近くで出会ってしまった場合(タケノコ採りや山菜採り)4~6月
・繁殖期にあたる5~7月は、肉食行動が増えると推察される
・空気の流れがないような藪などは、臭いも伝わらず、お互いの存在を察知できず接触の危険が高まる
出会わない対策
・熊は身を隠す場所のないひらけた場所は好まない
・熊鈴やラジオでこちらの居場所を知らせる(人を襲ったことがある熊がいる場所では逆効果になるのではという話もあります)
・熊の活動が活発になる早朝・日没前後・夜間は避ける
・音や気配が消されやすい沢沿いは特に危険
・複数人で行動する
痕跡
うんち
爪痕
熊棚
出会ってしまったら
・基本は目を見据えてじりじり距離をとる
(背を向けて逃げると本能的に追ってくるのでダメ)
・リュックなどを置いておとり作戦
・熊はブラフチャージという攻撃をしてくるフリをすることが結構ある
・賛否両論だが、至近距離で対峙したり、突進してきた場合、大声を出して威嚇すると逃げたというリアル体験談も多い
・手をひろげるなど、自分を大きく見せると有効という説がある
・傘などを目の前で開くとビックリするという説もある
・熊に退路を作るのが有効という説がある
・位置的に、熊より高い位置で対処するのが有効という説がある
・命を守るために、あって良かった熊スプレー
・襲われたら最後の手段はとにかく攻撃。できたら急所攻撃(目や鼻や怪我覚悟で口の中)
・襲われる場合、基本的に人間の急所(顔)を狙ってくることが多い
・攻撃しないで頭と首など急所を守って熊の攻撃が止むまで耐える作戦も1つの方法(そのまま死ぬ可能性もありますが)
以上です。
ツキノワグマでこれなので
その3倍以上戦闘力が高いと思われるヒグマになってくると
ヒグマ
・オス体長2.5~3m
体重200~500キロ程
メスは一回り小さい
・火を怖れない
・猟師を止め足で欺き、返り討ちにしたりする頭の良さ
もはや・・・・・
巨大なヒグマは百獣の王ライオンや、密林の王者:虎より強そうです。
攻撃力は近いかもしれませんが、熊は体重・防御力やタフネスの能力がヤバ過ぎます。
トラがクマを捕食するという話も、自分より小さい個体の話ではないでしょうか。
絶・天狼抜刀牙を使える熊犬なら勝機はあるかもしれませんが・・・
熊事件
たくさんありますが
詳細に見ると、ホントに怖いので苦手な方は詳細に見ない方が良いかもしれません。
・山梨県笛吹市の空手家(68歳)熊撃退事件2017年7月31日 夕方
ワサビ田のフェンスが壊れていたのを補修した帰り、何か嫌な気配を感じて振り返ったら、クマが仁王立ち。体長約160センチのツキノワグマで、身長168センチの宮川博人さんとほぼ同じ。空手道場主で空手8段の宮川氏は、空手技で熊を迎撃して退却させる。軽症で生還。
・群馬県長野原の空手家(63歳)熊撃退事件2016年9月1日昼頃
群馬県長野原町応桑の地蔵川で渓流釣りをしていた青木篤さん、目の前5mの藪から出てきた熊(1.8m程?)に襲われるも、沖縄空手5段の達人だった青木さんはヘッドロックや右眼への貫手目潰しを決めて撃退し、軽症で生還を果たす。
・秋田県鹿角市十和利山連続クマ事件2016年5月~6月
秋田県県鹿角市十和田大湯の熊取平や田代平周辺でタケノコ採りや山菜採りをしている方が襲われ、4名死亡、3名重傷。一部は食べられた。この事件に関係する熊の一部は駆除されたが、2~3頭はまだいる可能性が高く、危険だという。(赤毛のメス熊と、額の左に古傷のある熊)
・福島県会津美里町クマ事件2013年5月27~28日
会津美里町西本の山林で山菜取りで入山した男性が戻らず(5/27)40名規模の捜索隊が組まれ、警察官2名を含む捜索隊4名が遺体を発見(5/28)熊鈴をつけていたが、遺体発見時、近くにいたクマに襲われ4名とも重軽症を負う。熊はそのまま逃走。
・乗鞍クマ襲撃事件2009年9月28日14時20分頃
何百人という人がいる中で熊が大暴れした前代未聞の事件。岐阜県高山市丹生川町の乗鞍スカイラインの畳平駐車場(
・奥多摩熊事件2008年9月17日 朝7:00頃
有名な登山家の方が早朝ジョギング中、奥多摩湖、倉戸山の麓の散策道で親子とみられるクマ2頭と出くわし襲われる。母クマから襲撃され重傷。
・丹沢熊事件2007年11月
山好きの間で有名な方が、丹沢の沢で大熊と遭遇・格闘を経て大怪我を負うも生還。
・福岡大学ワンダーフォーゲル部事件1970年7月
ワンダーフォーゲル部の合宿中、北海道カムイエクウチカウシ山のあたりでヒグマと遭遇し、執拗につけ狙われ、3名が犠牲となった。
・三毛別羆事件1915年12月
冬眠しない熊、穴持たずの通称「袈裟懸け」が北海道苫小牧群苫小牧村三毛別の民家を襲撃。
多くの犠牲者を出した。羆に対する有効な手立てが単発の村田銃と、心もとなかった頃です。当時の三毛別区長の息子だった大川春義氏(事件当時7歳?)は、犠牲者の弔いのために猟師になることに決め、生涯で102頭の羆を仕留めたといいます。更にその息子の大川高義氏が仕留めた大羆:通称「北海太郎」は、苫前町郷土資料館に剥製として保存され、来館者を迎えている。
*他にも明るみに出ていない事件も多数あるのではないかと思います。
参考にさせて頂いた熊本、HP
本
『羆撃ち私のじいさんの話』
『邂逅の森』
『山でクマに会う方法』米田 一彦
『ウエンカムイの爪』
『相克の森』
『羆嵐』
『マタギ 矛盾なき労働と食文化』
『マタギ奇談 狩人たちの奇妙な語』
『クマ問題を考える』
『マタギとは山の恵みをいただく者なり』
『シャトゥーン』漫画版
『羆撃ち』久保 俊治
あと、ネットのリアル熊遭遇体験者の方の話の数々
奇跡的な映像へのリンク(2016年7月14日午前9時頃)
(山梨県笛吹市の沢で、熊に襲撃されるも、度胸の良さと運で撃退)
攻撃してくる熊が速すぎる
命を守るための熊スプレー